かどた無双房鍼灸院

五臓六腑 脾と脾臓・膵臓

脾は食料を貯蔵する倉庫にたとえられています。
そして食料から得られる栄養素を取り出すところです。
表裏の関係にある胃と合わせて、消化器系といったところです。

 

現代医学で脾臓といえば、古くなった赤血球を壊したり、免疫機能に関わったりする臓器です。
東洋医学の脾は、血が血管から漏れ出ないようにする働きと、現在の脾臓と膵臓に一致します。

 

なぜ、こうなったのか?

 

原因は杉田玄白にあります。
江戸時代中期に杉田玄白・前野良沢らは『ターヘル・アナトミア』を
『解体新書』として翻訳しました。
杉田玄白が「脾」という言葉の意味合いが「しもべ」「下脾」「野卑」のニュアンスがあり、
重要な臓器にそのような名称は似合わない
と考え、『多くが集まり栄える』ことから
『膵臓』という名称にしたそうです。
実際は『卑』は、平らで薄いしゃもじを手に持つさまを表した文字で、
『脾』は薄く平らに胃の下に付着している臓器を指すのです。
この位置や形から、現代医学の膵臓を表していることがわかると思います。

 

東洋医学における脾のはたらきは以下の通りです。
@運化作用
飲食したものを消化・吸収します。そして、栄養のエッセンスを作り全身に運搬します。
この働きが落ちると、食欲不振、倦怠感、痩せる、血色が悪くなる、などになります。
また、体液の運搬にも関わります。
このため、働きが落ちると、余分な水分、むくみ、痰などが体にたまります。

 

A昇清を主る
脾には上昇させる性質があり、表裏関係の胃には下降させる性質があります。
飲食物のエッセンスという体にとって大事なものを上にあげて全身に降り注ぐように運搬し、
不要なものは下へ下へとおろしていくのです。
脾と胃は体の中心に位置して、グルグル回転することで代謝を促しています。

 

B統血を主る
統血とは、血が血管内を巡るように監督して、血管外に漏れ出ないようにする働きです。
この働きが落ちると、血便・血尿・不正性器出血などが起こります。

脾と五行との関係

脾は土であることは前回すでに紹介しています。
土が農作物を育てることから飲食物に関わることが連想されます。

 

五官といって、顔にある感覚器は五臓とつながっています。
脾の官は「口」です。
脾が消化器系に関わる臓器ですので、
その入り口である口とつながるのは当然ですよね。

 

五液といって、五臓の働きに影響を受ける体液があります。
脾の液は涎(よだれ)です。
これも口から出る液ですから当然ですよね。

 

五主といって五臓から栄養される器官があります。
脾は肌肉です。
肌肉とは筋肉など皮膚の下にある器官です。
肝は筋とありますが、こちらは筋肉ではなく、
腱や靭帯などのスジや筋膜を指しています。
脾が障害されると肌肉が痩せ細り、手足もしっかり動かなくなります。

 

五華といって五臓が弱った時に反応が出やすい場所があります。
脾は口唇です。
脾が障害されると、色が悪くなったり荒れたりします。

 

五志といって五臓と最も関係の深い感情があります。
脾は思です。
思とは、こまごまと考えること、細かく心をくだくことを指します。
思いをつめ過ぎるとエネルギーがつまって動かなくなるため、
脾の上へ昇る働きが悪くなります。
そうなると、食欲不振やお腹の膨満感、めまいなどを引き起こします。

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