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HOME > 自律神経失調症、交感神経、副交感神経

自律神経失調症

カラダがだるい、イライラする、動悸がする、呼吸が苦しくなる、頭痛、肩こり、眠れない、食欲がない、元気が出ないなどさまざまな症状があり、病院で検査しても特に異常がないとき、医師から「自律神経失調症」という診断名を告げられることがあります。

原因が分からないため、心療内科や精神科で抗不安剤や精神安定剤などによる対症療法をされることが多いようです。

自律神経

自律神経とは心臓を動かしたり汗をかいたり、食べた物を消化吸収したり、自分の意志とは関係なく自動的に働いて体の環境を調整してくれる神経のことです。

自律神経には
活動する神経といわれる『交感神経』
休む神経といわれる『副交感神経』
の二つあり、必要に応じて自動的に切りかわって働くようになっています。
自律神経対称図.jpg










自律神経を支配しているのは脳の中のほうにある視床下部で、これは本能や感情をつかさどる大脳辺縁系に支配されています。

外部の環境や精神的な刺激などによって、本能や感情を抑制してしまうと、視床下部を通じ自律神経へと影響を及ぼします。
自律神経が正常に働かず、どちらかが強くなったり弱くなったりすると、体の各器官に症状が現われるようになります。

自律神経失調症の症状

①全身的な症状
自律神経を支配している視床下部の変調によって、全身的な症状が現われます。
体がだるい、疲れがとれない、眠れない、食欲がない、etc.

②体の各器官に現れる症状
頭痛、頭が重い、動悸、胸が苦しい、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、吐き気、胃もたれ、便秘、下痢など、実にさまざまです。
自律神経失調症の症状イラスト.gif












原因

症状が一人一人違うように、原因もさまざまです。自律神経のバランスが崩れるのには、いろいろな原因が複雑にからみあっていると言われています。
痛がる女性.jpg
① 生活のリズムの乱れ
夜更かし、夜型人間、夜間勤務や、子供の頃からの不規則な生活習慣など、人体のリズムを無視した社会環境やライフスタイルからくるものです。

② 過度なストレス
仕事などの社会的ストレス、人間関係、精神的ストレス、環境の変化など、過剰なストレスを受けた時になります。

③ ストレスに弱い体質
子供の頃からすぐ吐く、下痢しやすい、自家中毒、環境がかわると眠れないなど、生まれつき過敏な人もいます。また思春期や更年期、身体が弱っているときは自律神経のバランスが乱れやすいです。

④ ストレスに弱い性格
ノーと言えない、感情処理が下手、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力・対応力が弱い人もなりやすいです。

⑤ 環境の変化
現代の生活は適応能力が衰えやすく、社会環境の変化、人間関係や仕事などの環境の変化などへの不適応や過剰適応が増えていると思われます。

⑥天候の急変
環境の変化に含まれるものですが、これが原因で不調をきたす方がよく来院されます。
1日の中の気温の変動が10度以上あったり、極端な低気圧や前線が通過するときに体調が悪化します。
季節でいうと春は天候や気温が不安定なので患者さんが特に増えます。

⑦ 女性ホルモンの影響
女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与えます。

⑧不良姿勢
長時間パソコンやスマホの画面を見て操作していると、姿勢が悪くなります。
また、電車に乗っていても半分寝転がるような姿勢で股関節をしっかり曲げて座骨で座らない人をみかけます。
このような不良姿勢で背骨の周囲にある固有背筋や頚前面の筋肉に過緊張し続ける部位ができると、交感神経が異常興奮して自律神経失調症になります。

鍼灸施術

さまざまな症状をあらわしますが、根本となる自律神経の乱れている原因をつきとめて対処します。
鍼灸は現代医学的な病名に対してではなく、東洋医学的な証に分類して施術します。
脳に対してのアプローチも重要ですので、高麗手指鍼も併用します。

井穴刺絡も自律神経の調節を得意としています。
手足の特定のツボへ鍼をして毛細血管から少量の滞った瘀血を絞り出します。
すると異常興奮した神経がリセットされます。

固有背筋の緊張を解消するために関係する筋に鍼をします。
不良姿勢から上頚神経節や星状神経節の異常興奮がある場合、特殊な方法で刺鍼します。

頚長筋刺鍼

多くの鍼灸院では頚の後ろ側によく鍼をします。
後頚部には多くの筋肉が多層に付着しており、ツボが多数存在するからです。
当院でも頻繁に刺鍼します。
実は頚の前側にも筋肉があるのです。
この筋肉こそが頚長筋なのです。
しかも頚長筋に沿って交感神経幹が通っています。
この交感神経幹には神経節といって神経細胞が集まった所があります。
頚の上部に上部神経節、下部に星状神経節があります。
ここは頭、頚、肩、上肢、胸、心臓、気管支、肺など多くの器官の
交感神経を支配してます。
頚の神経節図hp.jpg頚長筋図hp.png星状神経ブロック図hp.jpg
現代病の多くは心身のストレスなどによる交感神経の過剰な緊張によるものです。
血管収縮による脳血流の低下、血圧の上昇、内臓機能の低下、筋肉の過緊張など、
体に及ぼす影響は極めて大きいものがあります。

ペインクリニックで星状神経節ブロック注射が行われています。
これはブロック注射で過剰に働く交感神経の抑制を狙ったものです。
しかしながらブロック注射は交感神経の信号をブロックするだけのもので、
交感神経を過剰に亢進させている根本原因にアプローチできていません。
では根本原因とは何かというと、頚長筋の過緊張です。
こういった理由で頚長筋刺鍼を行います。

頚部前面にある頚長筋がなぜ過緊張状態になるかというと、
ほとんどの原因は不良姿勢にあります。
スマホやパソコンを長時間操作したり、長時間椅子に座り続けることで
頚椎の前弯と顎を引いたストレートネックな状態を繰り返すことで
頚長筋が持続的に緊張して凝り固まるのです。

この緊張の影響を交感神経節が受けます。
交感神経の持続的緊張は限界を超えると迷走神経反射を起こします。
急激に副交感神経優位になってしますのです。
「極すれば転じる」という状態です。
これが自律神経症状が起こる原因です。
心拍の低下、冷や汗、吐き気、めまいなどの反射が起きます。
気道が狭くなって非アレルギー性の気管支炎を起こすこともあります。
重篤な場合、脳貧血になって意識を失うことがあります。

いきなり頚長筋に鍼をすることはありません。
周囲やより表面側も同様に過緊張状態にあるからです。
背中や胸のあたりから筋膜リリースと刺鍼で脱力状態にしてからです。
ひどい人は足の指から腰臀部、腹部なども施術が必要です。
このため通常の施術と比べて技術的に高度なものが求められますし
時間も要します。
オプションメニューにしているのはこのためです。

自律神経失調症、さらには不眠、抑うつの方には必須の施術です。
喉に鍼をするというと、怖いイメージがあると思います。
でも、実際はほかの場所に刺鍼するのと刺激量は変わりません。
どこに行っても失望するばかりだったあなた、ぜひ勇気をもって施術を受けてみてください。

東洋医学における自律神経失調症

自律神経失調症とは病態の総称であって「疾患名」ではありません。
東洋医学は一つ一つの症状を別々に診るのではなく、常に全身の調和を意識した医学です。
そのため自律神経失調症のような状態はまさに鍼灸施術に適応しています。

東洋医学では、ヒトの体の生命活動を維持するために重要な物質として「気・血・水」の3つをあげています。
「気」とは、体内の生命エネルギーを指し、
「血」は血液、
「水」は体内にある血液以外の体液のことです。さらに水を「津」と「液」に分類することができます。

この3つの要素が全身をくまなく偏らず滞らず巡り続けることで、バランスよく影響しあって健康を保ちますが、バランスが崩れると心身の乱れが生じ、不調や病の原因となります。

自律神経失調症は気・血・水の中でも「気」の不調が原因で起きるといわれています。
しかし気の不調といってもいくつかのパターンが考えられます。

・気虚(ききょ)
気が不足している状態
症状:疲れやすい、体がだるい、やる気が出ない、動悸、息切れ、めまい、食欲不振
・気滞(きたい)
気が1か所に滞って流れなくなり、気の巡りが悪い状態
症状:イライラ、不安、情緒不安定、気分の落ち込み、寝つきが悪い、のどの詰まり、おなかにガスがたまるなど

・気逆(きぎゃく)
気は本来上下の交流をするのが正常な状態ですが、体の下から上に気が上昇し、上(頭)は気が充満しているのに、下(体)は気が不足している状態
症状:イライラ、怒りっぽい、頭痛、吐き気、のぼせや動悸など

この他にも気は十分あるはずなのに、ストレスによりうまく巡らない、などの別の症状が原因であることもあります。

「素問・挙痛論篇」に、
「百病は気より生ずる。怒ると気が上がり、喜ぶと気が緩み、悲しむと気が消え尽き、恐れると気が下がり、・・・、驚くと気が乱れ、労すると気が消耗し、思うと気が結ぼれる」とあり、自律神経失調症と似た状態があります。

また、「霊枢・本神篇」に、
「物事を恐れたり、思慮にふける者は神(精神)を傷つける。神を傷つけば恐懼(きょうく)して流淫(精を傷つけ、精を時に自ら下る)して止まず。悲哀により中を動ずると竭絶して生を失う。喜楽すれば神気が憚散して蔵さず。憂愁すれば気が閉塞してめぐらず。盛怒すれば迷惑(くらんでまどいおおいにみだれる)しして治まらない。恐懼すれば神が蕩憚して収まらない」とあります。

この他にも精神的ストレスが体に及ぼす影響を「素問・霊枢」には多く記載されています。
おもな病症に分類すると以下のとおりです。

①気滞
気を発散することができなくて、気が渋滞して鬱になります。
人に会いたくないという状態が鬱を加速させ、部屋に閉じ籠もる、登校拒否、出社できなくなるケースです。

②肝気鬱結
ストレスによって全身を流れる気が渋滞し、憂鬱になり落ち込んできます。
肉体的には全身の筋肉が緊張して収縮するので、胸部の圧迫感、胃が収縮するので食べられない、緊張性便秘、腹痛、肩こりなどが現れます。

③脾心両虚
脾虚の人は物事をくよくよ思うところがあり(思慮過度という)、思えば気が結ぼる、といわれるように、気が停滞して憂鬱になります。
食欲がない、疲れる、気力が出ないなどの脾虚の症状の外に、不安感、不眠なども現れます。

④心腎不交
腎陰虚、腎水の不足により心火をコントロールできなくなり、心の火が燃え盛り、いらいら、怒りっぽい、体中に熱感、のぼせ、動悸、不眠などが現れます。



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